マルマメン工房のきな粉
マルマメン工房のきな粉
ふんわりとしたきな粉は特別な製法の技
さくっと軽い口当たりと香ばしさ。普通のきな粉とは、ひと味もふた味も違うきな粉です。大豆といえば、薄茶色の豆を思い浮かべます。でも大豆にもいろんな色や味があるのをご存じですか。
「やるなら、おもしろい農業がしたい」と、手間暇かけた無農薬有機栽培を行いながら、チャレンジを続けているマルマメン工房の増田泰博さん。JAS認証を受けている畑で、白・青・茶・赤・黒と5色の大豆を栽培。これらをミックスした、おいしいきな粉を作りました。白は一般に大豆と呼ばれている薄茶色のフクユタカ。青色のあおばたと茶色の茶大豆は、甘みが強いのが特徴。赤色の紅大豆と黒色のクロダマルは、しっかりとした旨味もあるのが特徴です。
きな粉といえば、炒った大豆を粉に挽いて作ります。ところが「大豆MIX」のきな粉は、ポン菓子をつくる機械に入れてポン!とはじいて作ります。このちょっと変わった製法が、ほかにない、軽さと香ばしさを生み出しているのです。
出来上がったきな粉は、普通のきな粉と同じく黄土色をしていますが、実はその中に、いろんな色の大豆が混ざっていることを想像すると、なんだか楽しくなりませんか?
大豆MIXのきな粉は、お菓子にまぶして食べるだけでなく、牛乳などにも溶けやすいので、ヘルシーなドリンクにもおすすめです。
マルマメン工房
マルマメン工房の本来の表記は「〇豆ン工房」。〇は漢字を入れると様々な豆の名前になったり、平和や輪を意味します。メンはmanやwoman、工房は何かを創る場。といわけで豆を通じていろんな人が繋がりを楽しめる場にしたい、という思いを込めた名称です。
代表の増田泰博さんは福岡県出身。鹿児島県霧島市で有機農業を手掛ける人との出会いが縁で、霧島市の山間にある霧島永水に2016年新規就農を果たします。寒暖差が大きい霧島の気候が穀物の栽培に適していることや、鹿児島には味噌を手づくりする人が多いのにその材料になる大豆や麦を作る人がほとんどいないことを知り、苦労を承知で有機栽培の大豆と麦の栽培を始めました。植物性肥料しか与えない自分なりの栽培方法を確立して有機JASを取得。「素材によって味が変わることを知ってほしい」と、自ら味噌や豆腐を作りマルシェで販売。味噌づくりなどのワークショップも積極的に開催し、今では多くのファンを獲得しています。