鹿児島県霧島市にあるノアコーヒー。自社農園の国産コーヒーとスペシャルティ・コーヒーを焙煎して提供するカフェです。

栄養士の資格を持つ代表の東さつきさんは、外資系薬品メーカーに勤務後、食事で病気を防ぐ大切さを感じ、鹿児島県霧島市に地産地消のレストランをオープンしました。食材は県内産でそろえられたものの、コーヒーだけは県内産はおろか国産物にもできないことに疑問を感じるようになりました。それまで赤道直下でしか育たないとされてきたコーヒー豆ですが、風土がよく似た故郷・鹿児島県沖永良部島で育てられないかと一念発起。2008年に栽培を始めた、国産コーヒーのパイオニアです。

3年後に初収穫し、様々な困難を乗り越えた8年後の2016年に初出荷。栽培・焙煎・販売のすべてを行うようになりました。収量が増えた2018年には、100％国産の自家焙煎珈琲がかごしま新特産品コンクール奨励賞を受賞。豆だけを焙煎する一般のコーヒーのほか、コーヒーの果実ごと焙煎する独自技法を確立。このコーヒーには血管改善作用をもたらすトリゴネリンを豊富に含むことがわかりました。

コーヒーを嗜好品としてだけでなく、健康飲料として発信し、「鹿児島を一大コーヒー生産地にしよう」という夢を掲げた鹿児島県産珈琲生産協会の活動も行っています。