つきあげすもじ
つきあげすもじ
話題のさつま揚げおにぎり
「つきあげすもじ」って何かの呪文?いえいえ、これは斬新なアイディアで生まれた評判のおにぎり。鹿児島県霧島市の植山かまぼこ屋がつくっています。鹿児島では、さつま揚げのことを「つきあげ」と呼び、鹿児島版ちらし寿司のことを「すもじ」と呼びます。つまり、ちらし寿司をさつま揚げで包んだものが「つきあげすもじ」というわけです。
植山かまぼこ屋のさつま揚げは、洋上加工された複数の新鮮なすり身を使用。地酒・かつおだし・塩・砂糖を加え、石うすで練り上げる職人技の伝統製法で、独特のぷりぷりの食感を持つおいしさです。そもそも「すもじ」の具には、さつま揚げを入れるのがお約束。ですから「すもじ」と「つきあげ」はとても相性がいいのです。肉厚で弾力ある「つきあげ」に包まれた「すもじ」は、旨味たっぷりで食べ応えも十分。「中に何が入っているの?」とわくわくするのもいいですね。
電子レンジで2分加熱するだけ
当初「つきあげすもじ」は揚げたてのみを販売予定だったそう。嬉しい誤算は「冷凍してもおいしく食べられた」こと。食べたいときにいつでも食べていただけます。自然解凍はもちろん、500Wの電子レンジで2分間加熱すると食べごろ。既に地元では、漁に出る漁師さんや山登りをする人の手軽なお弁当としても人気です。忙しい朝のごはんにもおすすめですよ。
植山かまぼこ屋
大正14年に創業し、鹿児島県霧島市国分に店を構えるかまぼこ店。漁師の網元から発展し、代々魚を扱ってきた老舗で昔ながらの製法を守る、かまぼこ・さつま揚げ屋さんとして信頼を集めています。独特の製法は、ごく新鮮なすり身を擦ったあと、あえてひと晩寝かして熟成させ魚の旨味を引き出す手法。昭和29年から使い続ける石うすで練り上げることで魚肉タンパクの繊維を断ち切らず、ぷりぷりの食感を作り上げます。
伝統だけでなくトレンドにも敏感で「家族みんなが喜ぶことや地域を大切にしたい」と新商品開発のほか、商店街の昔の地図や写真を展示するなどして地域を盛り上げ。コロナ禍では、様々な店舗の商品を売る「自販機商店街」を作って話題に。行列ができるほどの人気となりました。