鹿児島県霧島市隼人町日当山に1920（大正9）年に創業した焼酎蔵。地元有志による出資で生まれた蔵で、今も地域を代表する企業です。焼酎づくりには、鹿児島県産さつま芋・黄金千貫を使用。霧島山系に属する裏山から引いた地下水を、仕込みにはもちろん洗浄にも利用しています。

蒸気の吹き出し口を多く設けて芋がまんべんなく煮えるよう製造機器の工夫をする一方で、昔ながらの機器を使用していることから麹づくりには人手も活躍。米を蒸すと室に落とし、1日がかりで人の手で米を返しながら丁寧に麹を育てて仕込みを行います。目指しているのは、「高級品ではなく、いつもそばにある、普段着の焼酎」。いつも応援してくれる地元への想いを込めた焼酎づくりが身上。現在ある銘柄をさらに磨いておいしくすることに力を注いでいます。